研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[電磁界ばく露(50 Hz)はアメリカゴキブリにおける有害な熱への反応を阻害する] med./bio.

Electromagnetic field exposure (50 Hz) impairs response to noxious heat in American cockroach

掲載誌: J Comp Physiol A 2018; 204 (6): 605-611

電磁界ばく露生物生理学的変化を生じ、これは生化学プロセスから行動までの異なるレベルで観察される。この研究では、有害な熱へのゴキブリの反応に対する電磁界ばく露(50 Hz、7 mT)の影響を、高温環境からの脱出までの潜時を測定することで評価した。また、酸化バランスの指標として脂質過酸化及びグルタチオン含量のレベルも測定した。その結果、24時間、72時間及び7日間のばく露は、有害な熱からの脱出までの潜時を有意に増加させることが示された。マロンジアルデヒドのレベルは24時間のばく露後に有意に上昇し、最長7日間のばく露まで高いままであった。7日間ばく露されたゴキブリでは、グルタチオンのレベルが有意に低下した。これらの結果は、電磁界ばく露はアメリカゴキブリの酸化状態及び熱知覚に影響する相当なストレス因子であることを示すものである、と著者らは結論付けている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露2: 50 Hz
ばく露3: 50 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 7 mT - 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 7 mT - 測定値 - -

ばく露3

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 7 mT - 測定値 - -

Reference articles

  • Bienkowski P et al. (2015): [生物医学研究における超低周波(ELF)磁界へのばく露の技術的側面[ポーランド語]]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

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