研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[分化中のヒト神経芽細胞腫細胞でのAPP695転写レベルに対する60Hz電磁界ばく露の影響] med./bio.

Effects of 60 Hz electromagnetic field exposure on APP695 transcription levels in differentiating human neuroblastoma cells.

掲載誌: Bioelectrochemistry 2002; 57 (1): 9-15

この研究は、超低周波磁界(ELF-MFばく露アルツハイマー病(AD)との関連を細胞レベルで調べるために、分化型の神経芽腫細胞株IMR-32を用いた二重ブラインド化実験を行なった。IMR-32細胞は、異なる3つの分化日齢(分化培地でのインキュベーション後、2日目、10日目、および16日目)に、60 Hz正弦波ELF-MF(50、100、および200 μT)の4時間ばく露を受けた。磁界発生には、特製のヘルムホルツコイルを用いた。ばく露を受けた細胞から抽出した全RNAを、アガロースゲル電気泳動分離し、ノーザンハイブリダイゼーション用のナイロン膜に転写した。ジゴキシゲニン標識APP695 RNAプローブを用いて、ELF-EMFばく露レベルに応じたAPP695 mRNAレベルの変化を測定した。その結果、APP695遺伝子転写には、IMR-32の分化日齢、それから磁界ばく露との間に、どのような関係も見られなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

超低周波電磁界ばく露アルツハイマー病との関連の細胞レベルでの可能性をイン・ビトロで調査すること。

詳細情報

本研究では、分裂してベータアミロイドにつながるアミロイド前駆タンパク質(APP)を判定した。ベータアミロイドはアルツハイマー病患者の脳内のアミロイド斑の主な成分で、ニューロン細胞死の原因となる。
加えて、調査した細胞株分化期間(2、10、16日)及び複数の磁界強度(50、100、200µT)の影響力を調べた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: continuous for 4 h

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 4 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 The coils had an inner diameter of 2,75 inches where the 60 mm Petri dishes were placed and an outer diameter 3.25 inches. The vertical distance between the coils was 0.3125 inch. A switch box was used to randomly select exposure, sham exposure and external coil activation. For exposure, sham exposure and external coil activation, the current was switched in same direction, in the opposite direction and supplied to an identical coil located 1 m away from the sample, respectively.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 50 µT unspecified 測定値 - -
磁束密度 100 µT unspecified 測定値 - -
磁束密度 200 µT unspecified 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露細胞では、細胞分化時期または磁界強度に関連した、APP965遺伝子転写に有意差は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

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