研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[出芽酵母でのゲノム規模遺伝子発現に対する電力周波磁界の影響] med./bio.

Effect of power-frequency magnetic fields on genome-scale gene expression in Saccharomyces cerevisiae.

掲載誌: Radiat Res 2003; 160 (1): 25-37

この研究は、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを用いて、ゲノム全体の遺伝子発現に対する50 Hz磁界ばく露の影響を調べた。タンパク質の分析には、2次元ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(2D PAGE;約1,000スポット)、mRNAの分析には、cDNAマイクロアレイ法(約5,900遺伝子)を用いた。磁界ばく露には、10、150、または300 mTr.m.sの50 Hz垂直磁界を用い、細胞は24時間ばく露受けた。陽性対照には、好気性条件、熱(40 ℃)ばく露または最小培地条件のそれぞれで培養された細胞を用いた。陽性対照の2D PAGEおよびマイクロアレイ分析により、既知または未知のタンパク質およびmRNAを含む多くの遺伝子の高信頼性での差別的発現が示された。結果として、磁界ばく露の場合、熱ショック応答、DNA修復呼吸タンパク質合成細胞周期に関連するタンパク質または遺伝子発現に、高信頼性の変化は観察されなかった;主成分分析では、主成分に有意差はなかったが、実験した磁束密度間での有意ではない差が見られた;対照的に、陽性対照の主成分は有意に異なっていた、と報告している。

研究目的(著者による)

酵母におけるゲノムスケールの遺伝子発現に対する高強度の50Hz磁界の影響の存在を確認すること。

詳細情報

陽性対照として、細胞を好気状態、熱(40℃)または最小培地ばく露した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuously for 24 h

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuously for 24 h
Additional information vertical mf
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 mT effective value - - 150 mT, 300 mT

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

磁界ばく露は、熱ショック応答、DNA修復呼吸タンパク質合成、及び細胞周期に関連した、タンパク質または遺伝子発現有意な変化を生じなかった。
 このデータは、磁界ばく露が真核細胞における翻訳及び転写の基礎的な機序を変化させるという証拠を提示するものではない。

研究の種別:

研究助成

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