研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[AKR/Jマウスのリンパ腫のリスクは50Hz磁界(1µT及び100µT)への慢性ばく露によって上昇しない] med./bio.

The risk of lymphoma in AKR/J mice does not rise with chronic exposure to 50 Hz magnetic fields (1 microT and 100 microT).

掲載誌: Radiat Res 2004; 162 (2): 194-200

疫学研究からは、高磁界ばく露の住居に住んでいる小児白血病リスクが高まる結果が示唆されている。ここでは、遺伝的にリンパ腫になる系統のマウスを用いて50Hz磁界の影響を実験的に調べている。AKR/Jは、1年以内に胸腺リンパ様リンパ腫に自然になる系統である。このマウスを4-5週齢で、160匹のメスを50Hz、1または100uTの磁界に38週間(1日当たり24時間で週7日)ばく露する群と対照群に分けた。動物は毎日目視し、体重と触診を1週間毎に行った。体重や生存率には磁界ばく露の影響はなく、リンパ腫の発症も両群で違いがなかった。この結果は、50Hz磁界への慢性ばく露血液悪性の発達に対するリスク因子となるとする仮説を支持しない。

研究目的(著者による)

遺伝的にリンパ腫に罹患しやすくしたマウスの系統において、50Hz磁界ばく露リンパ腫の発生に影響するかどうかを調べること。

詳細情報

AKR/Jマウスのゲノムは、胸腺リンパ芽球性リンパ腫の1年以内の自然発生につながるウィルスを運んでいる。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 38 weeks
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 38 weeks

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 38 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • coil systems consisting of 2 outer and inner coils arranged in Merritt configuration
ばく露装置の詳細 10 cages with 80 animals were placed in one coil system
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 µT unspecified 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 38 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT unspecified 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

体重増または生存率に対する磁界ばく露の影響はなかった。ばく露群と偽ばく露群のマウスでリンパ腫発生率に差はなかった。これらの知見は、50Hz磁界への慢性ばく露造血器悪性腫瘍の発生の有意なリスク因子であるという仮説を支持していない。

研究の種別:

研究助成

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