研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (observational study)

[超低周波磁界(ELF-MF)に職業ばく露される溶接工における遺伝毒性ハザード評価] med./bio.

Genotoxic hazard evaluation in welders occupationally exposed to extremely low-frequency magnetic fields (ELF-MF).

掲載誌: Int J Hyg Environ Health 2011; 215 (1): 68-75

この研究は、電気アーク溶接作業者での超低周波磁界(ELF-MF)への職業的ばく露による遺伝毒性リスク細胞遺伝学的モニタリングにより調べた。個人用磁界測定器を用いて、溶接作業者群(n =21:中央イタリアの2つの溶接会社からの参加者)の個々人の職業的ELF-MFばく露を評価した。また、溶接作業者群の抹消血リンパ球における小核MN)および姉妹染色分体交換SCE)の頻度を、非ばく露対照群(n = 21:血液提供者群)のものと比較した。非ばく露対照群は、溶接作業者群と年齢および喫煙習慣をマッチさせて選出された。その結果、作業者のばく露レベルは0.03 µT(最小)から345.06 µT(最大)の範囲であり、平均は7.81 µTであった;SCEとMNの分析に関して、両群間にいくつかの差異が観察されたが、細胞複製に関する指標(増殖率及び細胞質分裂ブロック増殖指数)には両群間で差がなかった;特に、ばく露群では、対照群に比べ、MN頻度が有意に高く、さらに、MN頻度増加にはELF-MFばく露レベルとの量反応関係が見られた;一方、ばく露群では、対照群に比べ、SCE頻度の有意な減少が見られた;以上の知見から、遺伝毒性試験とELF-MFばく露レベルとの相関関係の仮説は、特にMN試験に関して部分的に支持されが、小規模のパイロット研究から得られ知見であり、大規模な研究の実施が望ましい、と報告している。

研究目的(著者による)

超低周波磁界への職業ばく露遺伝毒性リスクを調査するため、溶接工のグループにおいて細胞遺伝学的モニタリング研究を実施した。

詳細情報

電気アーク溶接中に50Hz磁界にかなり長期ばく露されるイタリアの金属加工会社の作業者21人において、末梢血リンパ球での小核姉妹染色分体交換を分析した。ばく露されなかった21人の血液ドナーを参照群とした。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: during the working shift (7 am to 5 pm)

General information

Individual exposure assessment in 21 workers of two metal-working companies.

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 during the working shift (7 am to 5 pm)
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • electric arc welding apparatus
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.03 µT minimum 測定値 - -
磁束密度 345.06 µT maximum 測定値 - -
磁束密度 7.81 µT mean 計算値 - ± 1,7 µT (whole population)

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露された作業者における小核形成頻度は対照群よりも有意に高かった。対照的に、このデータは、ばく露された被験者では対照群よりも姉妹染色分体交換の頻度が有意に低いことを示した。増殖率及び細胞質分裂ブロック増殖指数は両群で同等であった。

研究の種別:

研究助成

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