研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[超低周波磁界への職業ばく露とアルツハイマー病のリスク:系統的レビューおよびメタ分析] epidem.

Occupational exposure to extremely low frequency magnetic fields and risk of Alzheimer disease: A systematic review and meta-analysis

掲載誌: Neurotoxicology 2018; 69: 242-252

この研究は、超低周波(ELF)磁界職業ばく露された作業者におけるアルツハイマー病(AD)のリスクを評価するため、文献の系統レビューおよびメタ分析を実施した。2017年11月にPubMed、EMBASE、Cochrane LibraryおよびWeb of Scienceを含む文献データベースを検索した。調査対象に含めるクライテリアに合致した20報をプールした結果から、ADのリスク上昇(相対リスクRR)= 1.63、95%信頼区間(CI)= 1.35-1.96)が示唆された。コホート研究RR = 1.42、95% CI = 1.08-1.87)よりも症例対照研究オッズ比OR)= 1.80、95% CI = 1.40-2.32)で、より高いリスク推定値が得られた。これらの結果から、ELF磁界への職業ばく露はADのリスクを高めるかも知れないことが示唆されるが、出版バイアスの兆候が認められることから、この解釈には注意を要する、と著者らは結論付けている。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

ばく露

ばく露評価

調査対象集団

研究助成

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