研究のタイプ: 疫学研究

[超低周波電磁界への職業的ばく露と聴神経鞘腫との関連についての症例対照研究] epidem.

Case-control study on occupational exposure to extremely low-frequency electromagnetic fields and the association with acoustic neuroma

掲載誌: Environ Res 2020; 187: 109621

この研究は、1997-2003年および2007-2009年の期間の脳および頭部腫瘍についての症例対照研究で、生涯の職業ならびに異なる因子へのばく露を評価した。INTEROCC研究における超低周波(ELF)磁界についての職業‐ばく露マトリクスを用いて、ELF磁界ばく露(μT)と聴神経鞘腫を関連付けた。累積ばく露(μT-年)、平均ばく露(μT)および最もばく露された職業(μT)を計算した。その結果、いずれのカテゴリーでも、聴神経鞘腫リスク上昇葉認められなかった。累積ばく露が最も高いカテゴリー(>8.52 μT-年)では、オッズ比OR)= 1.2、95%信頼区間(CI)= 0.8-2.0、P値の線形傾向 = 0.37と計算された。1-14年および15年超の潜伏期間での統計的に有意なリスクは認められなかった。ELF磁界への職業的ばく露聴神経鞘腫リスク上昇とは関連していなかった、と著者らは結論付けている。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 cumulative exposure: < 2.33 µT-years
集団 2 cumulative exposure: 2.33 - < 3.79 µT-years
集団 3 cumulative exposure: 3.79 - < 5.55 µT-years
集団 4 cumulative exposure: 5.55 - < 8.52 µT-years
集団 5 cumulative exposure: ≥ 8.52 µT-years
参照集団 6 average exposure: < 0.11 μT
集団 7 average exposure: 0.11 - < 0.13 μT
集団 8 average exposure: 0.13 - < 0.18 μT
集団 9 average exposure: 0.18 - < 0.27 μT
集団 10 average exposure: ≥ 0.27 μT
参照集団 11 maximum exposed job: < 0.13 μT
集団 12 maximum exposed job: 0.13 - < 0.16 μT
集団 13 maximum exposed job: 0.16 - < 0.24 μT
集団 14 maximum exposed job: 0.24 - < 0.60 μT
集団 15 maximum exposed job: ≥ 0.60 μT

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
参加者 310 3,485
参加率 92 % 86 %
統計学的分析方法: (調整: )

研究助成

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