研究のタイプ: 医学/生物学の研究

[電磁界にばく露されたラット黒質神経細胞に対するビタミンEの神経保護効果の評価:超微細構造研究] med./bio.

Evaluation of the neuroprotective effects of Vitamin E on the rat substantia nigra neural cells exposed to electromagnetic field: An ultrastructural study.

掲載誌: Electromagn Biol Med 2021; 40 (3): 428-437

電磁界は人体組織酸化ストレスを生じ得る。脂質過酸化(LPO)は酸化ストレスの主な特徴で、神経細胞成分、特にミエリン鞘および細胞膜を傷つける。ビタミンEは親油性の抗酸化物質の一つで、酸化ストレス関連の損傷から細胞を防護し、脂質過酸化の過程を阻害する。この研究は、雄ラットを3群(対照群電磁界(50 Hz、3 mT)ばく露群、電磁界ばく露ビタミンE投与群)に割付けた。実験終了時、各サンプルの黒質の半数を用いて、脂質過酸化の最終生成物としてのマロンジアルデヒドMDA)のレベル、ならびにスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の酵素活性を測定した。残りの半数の組織を透過型電子顕微鏡で調べた。その結果、電磁界ばく露群では対照群と比較して、MDAのレベル上昇およびSOD値の低下が有意であったが、電磁界ばく露ビタミンE投与群では、これらの変化が回復した。電磁界ばく露群では、ヘテロクロマチン核および一部の核膜の破壊が認められた。神経線維にはミエリン鞘ラメラの分節分離または破壊が認められた。ビタミンE投与群では、核は丸く、ヘテロクロマチン核は少なく、核膜は正常であった。一部の神経線維におけるミエリン鞘ラメラの分離は、ばく露群と比較して軽微であった。これらの結果から、電磁界ばく露はLPOを生じ、細胞膜超微細構造分子およびミエリン鞘の変化のトリガとなるが、ビタミンEはこれらの神経病理学的変化を弱める、と著者らは結論付けている。

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ばく露