研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[出芽酵母(S. cerevisiae)に対するミリテスラレベルの静磁界及び50Hz磁界による細胞変化の証拠はない] med./bio.

No evidence of cellular alterations by MilliTesla-level static and 50 Hz magnetic fields on S. cerevisiae.

掲載誌: Electromagn Biol Med 2010; 29 (4): 154-164

この研究は、出芽細胞(S. cerevisiae)を用いて、磁界MFばく露細胞の変化を誘発するか否かを調べた。酵母細胞に、一様な静磁界または正弦波(50 Hz磁界を、3通りの磁束密度(0.35 mT、1.4 mT、および2.45 mT)で、1時間および72時間ばく露を与えた。MFばく露中、指数関数的増殖した非同期細胞集団は有糸分裂細胞周期のすべての段階の細胞を含んだ。MFは、1対のヘルムホルツコイル(直径40 cm、同心で間隔は20 cm)で発生させた。生存率細胞周期分布、コロニー形成能力、および突然変異頻度をアッセイした。その結果、すべてのばく露群において、対照群に比べ、調べたパラメータの差はなかった;このことは、実験した磁束密度の一様なMFが、典型的なインビトロ増殖条件下で出芽酵母に検出可能な細胞変化を引き起こさないことを示唆している、と報告している。

研究目的(著者による)

静磁界または50Hz正弦波一様磁界への短期(1時間)及び長期(72時間)ばく露の影響を評価するため、酵母(Saccharomyces cerevisiae)における細胞の生存能力細胞周期、コロニー形成能力、及び突然変異頻度の変化を調べた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1:
  • DC/static
ばく露時間: continuous for 1 h or 72 h
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 1 h or 72 h

ばく露1

主たる特性
周波数
  • DC/static
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 1 h or 72 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 pair of Helmholtz coils with a diameter of 40 cm and 154 turns of 1.4 mm copper wire, mounted 20 cm apart on a wooden frame; Ependorf tubes with the yeast placed in the center of the coil system; vertical field homogeneity higher than +/- 3 %
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.35 mT minimum 測定値 - -
磁束密度 1.4 mT - 測定値 - -
磁束密度 2.45 mT maximum 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 1 h or 72 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.35 mT minimum 測定値 - -
磁束密度 1.4 mT - 測定値 - -
磁束密度 2.45 mT maximum 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

このデータは、0.35mT、1.4mT、及び2.45mTの静磁界または正弦波50Hz磁界への短期(1時間)及び長期(72時間)のばく露は、酵母 Saccharomyces cerevisiae細胞の生存能力細胞周期、コロニー形成能力、及び突然変異頻度に変化を生じなかったことを示した。

研究の種別:

研究助成

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