研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[コメット解析、染色体異常、小核、姉妹染色分体の解析で評価した、50Hz磁界にばく露されたヒト血液細胞における遺伝毒性なし] med./bio.

Absence of genotoxicity in human blood cells exposed to 50 Hz magnetic fields as assessed by comet assay, chromosome aberration, micronucleus, and sister chromatid exchange analyses.

掲載誌: Bioelectromagnetics 2004; 25 (1): 41-48

この研究は、遺伝毒性の検出のためのいくつかの方法論的アプローチを用いて、インビトロで50 Hz磁界ばく露を受けたヒト血液細胞における影響を評価した。5人のドナーから採取された全血サンプルを、ヘルムホルツコイルシステムで生成される1 mT、50 Hzの一様磁界に2時間ばく露した。コメットアッセイ姉妹染色分体交換SCE)、染色体異常(CA)、および小核MN)試験を用いて、悪性細胞形質転換の特徴であるDNA損傷を評価した。また、X線との組み合わせばく露の影響も評価した。その結果、ELF MFばく露群と無ばく露群の間に有意差は見られなかった;さらに、電離放射線との相乗効果は観察されなかった;ELF MFばく露群および組み合わせばく露群において、細胞増殖のわずかであるが有意な減少が明らかであった、と報告している。

研究目的(著者による)

ヒト血液細胞における50Hz磁界ばく露の影響をイン・ビトロで評価すること。エックス線への複合ばく露の影響も調査した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 2 h

General information

The following exposure condition were performed: sham control, positive control (1 Gy), ELF exposed and ELF exposed followed by 1 Gy exposure.

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 2 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 Incubator 37°C, 5% CO2
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 mT - 測定値 - 75 V/m

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

得られたデータは、超低周波磁界ばく露されたサンプルとばく露されなかったサンプルに有意差を示さなかった。更に、電離放射線との相乗効果も認められなかった。超低周波磁界で処理した細胞サンプル、及び複合ばく露された細胞サンプルには、細胞増殖の僅かだが有意な減少が認められた。

研究の種別:

研究助成

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