研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50Hz磁界にばく露されたHL60細胞のサイトカイン受容体の遺伝子発現] med./bio.

Gene expression of cytokine receptors in HL60 cells exposed to a 50 Hz magnetic field.

掲載誌: Bioelectromagnetics 2002; 23 (5): 339-346

この研究は、サイトカイン受容体関連遺伝子発現に対する50 Hzの超低周波(ELF)正弦波磁界MF)の影響をHL60細胞で調べた。ELF MFばく露を受けた細胞における、腫瘍壊死因子受容体(TNFR)のp55およびp75、インターロイキン6受容体アルファ(IL-6Rα)および形質転換増殖因子ベータ受容体1(TGFβ- R1)の転写レベルを定量測定した。ELF MFの強度は0.1または0.8 mT、ばく露時間は30分から72時間までの範囲であった。10 nMのホルボール12-ミリスチン酸13-アセテート(PMA)で8時間処理した細胞陽性対照として用いた。遺伝子発現量は、リボヌクレアーゼ保護アッセイ(RPA)で測定し、非誘導遺伝子GAPDHの発現量に対して正規化した。その結果、72時間の0.1および0.8 mTばく露で、HL60細胞のTNFR p75およびIL-6RαのmRNA発現が増加した;しかし、TNFR p55およびTGFβ- R1の遺伝子発現レベルの有意な変化は、どのばく露条件下でも観察されなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

ヒト急性骨髄性白血病細胞における遺伝子発現サイトカイン受容体に対する50Hzの超低周波正弦波磁界の影響を イン・ビトロで調べること。

詳細情報

調査した細胞表面サイトカイン受容体は、広範な生物学的及び免疫学的機能(例:病原体に対する防御)を発揮する。
テトラデカノイルホルボールアセテート(TPA)で処理した細胞陽性対照とした。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 0.5 h, 1 h, 2 h, 4 h and 8 h
ばく露2: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 12 h, 24 h, 36 h, 48 h and 72 h

General information

The field intensities were chosen because their similarity to occupational exposure levels.

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 0.5 h, 1 h, 2 h, 4 h and 8 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 3 groups of square copper coils (36 x 36 cm), spaced 18 cm apart from each other; the coils provided a very uniform magnetic field in the area of 10 x 10 x 10 cm³ where the cell cultures were located; the coils were placed in a µ-metal container. Sham and positive control cells treated with phorbol 12 myristate 13-acetate were placed in an identical incubator where the conditions were same as for the exposure groups but without magnetic field. Control and sham exposures took place for 8 h.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.1 mT unspecified 測定値 - -
磁束密度 0.8 mT unspecified 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 12 h, 24 h, 36 h, 48 h and 72 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
Additional information Control and sham exposures took place for 8 h and 72 h, respectively.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.1 mT unspecified 測定値 - -
磁束密度 0.8 mT unspecified 測定値 - -

Reference articles

  • Li CM et al. (1999): [ギャップ結合細胞間コミュニケーションに対する50 Hz磁界の影響]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

0.1及び0.8mTでの72時間の磁界ばく露は、ヒト細胞のTNF-Rp75及びIL-6Rαの遺伝子発現レベルを増加させた:TNF-Rp55及びTGFβR1の遺伝子発現レベルに有意な変化は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

関連論文