研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60 Hz電磁界にばく露されたHL60細胞でのmyc発現における生物学的及び工学的変数] med./bio.

Biological and technical variables in myc expression in HL60 cells exposed to 60 Hz electromagnetic fields.

掲載誌: Bioelectrochem Bioenerg 1997; 44 (1): 111-120

この論文は、著者らの研究結果の再現研究2件(Lacy-Hulbert et al, Saffer and Thurston)についての反論的指摘と、生体電磁気学分野でのインビトロ実験およびその再現研究に関するより幅広い指摘を行っている。例えば、再現実験では、正確な細胞型集団を使用し、実験プロトコル(すなわち、ばく露システムばく露条件、抽出および測定の技術)を正確に追跡することが義務づけられているが、この基準に拠れば、Lacy-HulbertらおよびSafferおよびThurstonが報告した実験は再現ではない、などと述べている。

研究目的(著者による)

2つのHL-60細胞集団におけるc-myc遺伝子発現に対する電磁界の作用に影響し得る生物学的及び技術的変数を調べること。

詳細情報

著者らは、2グループの研究者(publication 919publication 2068 参照)が、彼らの結果(publication 895publication 920 参照)を再現できなかったことについての説明を見出すことを試みた。以下のクライテリアを更に調査した:異なるHL-60細胞集団(固有の成長特性、陽性対照TPA処理への応答、c-myc転写レベル)、mRNA抽出法(SDS/フェノールvs.グアニジン/フェノール)、内部基準の安定性/変動性、偽ばく露セットアップ(二重巻コイルvs.一重巻コイル)、遮蔽効率。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 20 min
field of one coil
ばく露2: 60 Hz
ばく露時間: 20 min
field of two coils

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 20 min
Additional information field of one coil
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 shielding of the coils by cylindrical mu-metal box (30 cm high x 15 cm in radius, 0.040" thick) with a shielding factor of 39 dB
ばく露装置の詳細 a single pair of Helmholtz coils ( 13 cm x 14 cm ) with 164 turns of copper wire, separated by 8 cm, T-25 flasks including the cells kept on a Plexiglass platform inside the coils
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 8 µT peak 測定値 - -

ばく露2

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 20 min
Additional information field of two coils
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
ばく露装置の詳細 double wound Helmholtz coils ( 13 cm x 14 cm ) with 164 turns of copper wire, separated by 8 cm
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 8 µT peak 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

調査した2つの細胞集団で、c-mycレベル及び細胞成長の差が認められた。
陽性対照TPAへの応答も異なっていた。
比較した2つのRNA抽出法は、異なるc-myc RNAレベルを示した。
内部基準及び調査した偽ばく露セットアップの安定性に差はなかった。

研究の種別:

研究助成

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