研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50Hz磁界はマウス骨髄由来の前単球およびマクロファージでのフリーラジカ生成を誘導する] med./bio.

Fifty-hertz magnetic fields induce free radical formation in mouse bone marrow-derived promonocytes and macrophages.

掲載誌: Biochimica et Biophysica Acta - General Subjects 2004; 1674 (3): 231-238

研究目的(著者による)

マウス骨髄由来マクロファージ及び単球におけるフリーラジカル産出に対する50Hz磁界の影響を調べること。

詳細情報

LPSリポ多糖類;分化したマクロファージとその一酸化窒素産出に対する磁界の影響力を調べるため;LPSは一酸化窒素合成を活性化させる)及びTPA(テトラデカノイルホルボールアセタート;TPAはNADPH-オキシダーゼの直接的な活性化を生じることが知られている)を陽性対照に用いた。
NAD(P)H-オキシダーゼ等の酵素は、マクロファージにおける主なフリーラジカルROS)産出に介在している。著者らは、NADH-オキシダーゼの活性化は食細胞において主な役割を担っており、磁界によるフリーラジカル産出はそれによるものであると仮定している。これを調べるため、NADH-オキシダーゼ活性に影響しない、特定のNADPH-オキシダーゼ阻害剤DPI(ジフェニレンヨードニウムクロリド)を用いた。これにより、二つの経路(NADH-オキシダーゼ/NADPH-オキシダーゼ)を識別することができる。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: experiment 1: 45 min; experiment 2: 45 min up to 24 h

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 experiment 1: 45 min; experiment 2: 45 min up to 24 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 Incubator containg 5% CO2 and maintained at 37°C
ばく露装置の詳細 Cultue plates were placed in the center of the coils, which were located in the middle of the incubator
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 mT unspecified 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

この結果、前単球及びマクロファージの50Hz電磁界へのばく露後に、フリーラジカル産出の有意な増加が見られた。これは、超低周波磁界細胞活性化能力を示している。

ばく露後、マクロファージとその前駆細胞単球)の両方において、主にスーパーオキシド陰イオンラジカルが産出された。磁界によるフリーラジカル産出フリーラジカル産出の誘導はDPIによって阻害されなかったが、TPAによるフリーラジカル産出の誘導は約70%減少した。DPIには磁界ばく露細胞における阻害作用はないことから、著者らは、50Hz磁界スーパーオキシド陰イオンラジカルを産出するのにNADH-オキシダーゼ経路を刺激するが、NADPH経路は刺激しない、と示唆している。磁界ばく露細胞には検出可能なNO2-産出は見られれなかった。

研究の種別:

研究助成

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