研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60Hz、1mTの電磁界にばく露したラットにおける精巣の発達の評価] med./bio.

Testicular development evaluation in rats exposed to 60 Hz and 1 mT electromagnetic field.

掲載誌: J Appl Toxicol 2011; 31 (3): 223-230

この研究は、超低周波電磁界(ELF EMF:60Hz、1 mT)への出生前から出生後までの期間のばく露精巣の成熟に与える影響をラット実験で調べた。Wistarラットは、妊娠13日目から出生後21日目までの間、1回30分間のEM​​Fばく露を1日3回受けた。その結果、EM​​Fばく露群において、精細管の直径、精細管領域、精細管上皮の厚さ、精細管の総体積、精細管内腔、精細管上皮、およびライディッヒ細胞などのパラメータにおける縮小が観察された;一方、結合組織細胞血管容積における増加が観察された;血漿テストステロンセルトリ細胞集団の大きさ、精細管の長さおよび性腺細胞指数に変化はなかった;組織形態計測分析を総合すると、EMFへのばく露精巣発達の遅延を促進する可能性があることが示された、と報告している。

研究目的(著者による)

精巣の発達に極めて重要な期間(妊娠13日目から出生後21日目まで)のラット低周波電磁界ばく露の影響を調べること。

詳細情報

妊娠ラット6匹を対照群とし、7匹を妊娠13日目から電磁界ばく露した。出生後、新生の雄ラット12匹を21日目まで継続してばく露し、別の雄ラット12匹を電磁界ばく露なしの同じ実験条件に維持した(対照群)。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: three times 30 min/day between the 13th day of gestation and the 21st postnatal day

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 three times 30 min/day between the 13th day of gestation and the 21st postnatal day
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 Helmholtz coils connected in parallel; pregnant female rats placed individually in a cylindrical compartment of polyvinyl chloride (PVC) located centrally between two Helmholtz coils; pups placed on a PVC drawer connected to the cylindrical compartment
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 mT - 測定値 - -

Reference articles

  • Ramadan LA et al. (2002): [マウスに見る磁界ばく露の精巣毒性影響とコエンザイムQ10およびLカルニチンの予防的役割]
  • Boorman GA et al. (1999): [F344/Nラットにおける60Hz(電力周波数)磁界の慢性毒性/発がん性の評価]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

結果は、以下のパラメータの減少を示した:精細管の直径及び面積、精細管上皮の高さ、精細管の全容積、尿細管内腔、精細管上皮、及びライディッヒ細胞

対照的に、結合組織細胞及び血管容積には増加が見られた。

血漿テストステロンセルトリ細胞数、精細管の長さ、生殖腺指数は、電磁界ばく露下で変化しなかった。

結論として、この知見は、妊娠13日目から出生後21日目まで60Hz電磁界ばく露したラット精巣の変化を呈し、これは電磁界精巣の発達の遅れを生じ得ることを示している。

研究の種別:

研究助成

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