研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[電磁過敏症の日本人の機能障害の報告:アンケート調査] epidem.

Reported functional impairments of electrohypersensitive Japanese: A questionnaire survey.

掲載誌: Pathophysiology 2012; 19 (2): 95-100

この研究は、日本での電磁過敏症(EHS)に関する質問票調査の結果を報告している。質問票は、2009年6月から10月、EHSおよび化学物質過敏症の自助グループ(会員数約200名)のウェブサイトまたは機関紙を利用して送られた。返送された回答83のうち不備のものを除き、75人(女性71人、男性4人)について分析した。平均年齢51.2 歳(19-81歳)、その構成は40-49 歳:36.0%、50-59 歳:30.7%、60-69 歳:18.7%であった。医学的にEHSと診断されたと報告した人45.3% 、EHSと自己診断していると報告した人49.3%、電磁界EMF)に敏感であるがEHSではないと報告した人5.3%であった。質問票への回答の粗データとして、報告された主な愁訴は、「疲れ/疲労感」(85%)、「頭痛」(81%)、「集中、記憶、思考」の困難(81%)であった;72%は何らかの補完/代替療法を受けていた;EHS発症の引き金と思うものでは、携帯電話基地局またはPHS基地局(37%)との回答が最も多かった;65% は電車やバス内での携帯電話放射による健康問題を経験しており、12%は公共交通機関を全く利用できないと報告した;53%は発症前に就労していたが、ほとんどは失業、及び/または収入が減少した;85.3%は電磁界からの防護対策(電磁界ばく露レベルが低い地域への転居、低電磁界レベルの電気製品の購入等)を講じなければならなかった、などを報告している。

研究の目的(著者による)

電磁過敏症を訴える人々によって報告された自覚症状、及び彼らの症状の原因となったかも知れない電磁界発生源を調べるため、日本において調査を実施した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

ばく露

ばく露評価

調査対象集団

調査規模

タイプ
参加者 83
評価可能 75

結論(著者による)

75人のうち34人(45.3%)が医学的に診断された電磁過敏症を報告し、37人(49.3%)が電磁過敏症と自己診断した。37人(49.3%)が医学的に診断された多種化学物質過敏症(MCS)を有し、20人(26.7%)が自己診断したMCSを報告した。

最も一般的に報告された自覚症状は、けん怠感(85%)、頭痛(81%)、集中困難(81%)、睡眠障害(76%)であった。電磁過敏症を生じると最も一般的に疑われた発生源は、携帯電話基地局(71%)、他人の携帯電話(64%)、PC(63%)、電力線(60%)、TV(56%)であった。

研究助成

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