研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60 Hz磁界への急性ばく露はラット脳細胞のDNA鎖切断を増加させる] med./bio.

Acute exposure to a 60 Hz magnetic field increases DNA strand breaks in rat brain cells

掲載誌: Bioelectromagnetics 1997; 18 (2): 156-165

<目的>ラット細胞のDNA鎖切断に及ぼす60Hz磁界ばく露の効果を検討する。<対象・方法>雄のSprague-Dawley系ラット(2-3月齢、250-300g)を用いた。ヘルムホルツ・コイル内で60Hz磁界に8:00-11:00 a.m.の間に2時間ばく露した。強さは0.1、0.25、0.5mT、ばく露4時間後にラットを屠殺して脳細胞のDNA一本鎖及び二本鎖切断をしらべた。マイクロゲル電気泳動法(Lai & Singh、1996)によった。<結果・結論>図1にラット細胞DNA一本鎖切断に及ぼす磁界ばく露の効果をまとめてある。0.1、0.25、0.5mTでいずれもbucking controlに比べて有意に、しかも量依存性に増加している。図7にはDNA二本鎖切断におよぼす効果をまとめてある。0.25、0.5mTで有意に増加している。DNA鎖切断細胞機能に影響し、発がん神経変性疾患など、ゆっくり進行する疾患に可能性がある。
(英文不記載)

研究目的(著者による)

60Hz磁界への急性ばく露ラットの脳細胞におけるDNA損傷に及ぼす影響を調査すること。

詳細情報

DNA鎖切断は、発がん細胞死、加齢、神経変性疾患と関連付けられている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 2 h

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 2 h
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 plastic cage (45 cm long x 21 cm wide x 22 cm high)
ばく露装置の詳細 cages placed in the center of the space between the coils
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電力 8 W maximum - - -
磁束密度 100 µT minimum - unspecified -
磁束密度 0.25 mT - - - -
磁束密度 0.5 mT maximum - - -

Reference articles

  • Lai H et al. (1993): [ラット中枢神経コリン作動性神経系に及ぼす60 Hz磁界の効果]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

60Hz磁界への急性ばく露(2時間)はラットの脳細胞におけるDNA鎖切断の量依存性の増加を生じた(ばく露の4時間後)。0.1、0.25、0.5mTの磁界ばく露後に、DNA単鎖切断の増加が認められた。他方、0.25及び0.5mTではDNA二重鎖切断の増加が認められた。

研究の種別:

研究助成

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