研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ラットの幾つかの血液化学パラメータに対する概日リズムに対する異なる電磁界の影響] med./bio.

Effects of different electromagnetic fields on circadian rhythms of some haematochemical parameters in rats

掲載誌: Biomed Environ Sci 2009; 22 (4): 348-353

この研究は、Sprague-Dawleyラット概日リズムに関連するいくつかの血液化学的パラメータに対する電磁界の影響を調べた。ばく露実験した電磁界は、50 Hz磁界磁束密度は1000、100、0μT(対照群))、および1.8 GHz電磁界電界強度は50、25、0 V / m(対照群))である。2つの実験にはそれぞれ、健康な18匹のオスおよび18匹のメスのラットが用いられた。評価した血液化学的パラメータは、グルコーストリグリセリド、および総コレステロールである、その結果、オスとメスのどちらにおいても、概日リズムに対する電磁界の異なる影響が観察された;グルコーストリグリセリド、および総コレステロールに異なる変化が生じた、と報告している。

研究目的(著者による)

ラットにおける概日リズムの幾つかの血液化学パラメータに対する異なる電磁界の影響を調べること。

詳細情報

本研究は、雌雄のラット18匹ずつを50Hz正弦波磁界磁束密度1000µT、100µT、0µT(対照群);各群6匹ずつ)、及び、雌雄のラット18匹ずつを1.8GHz電磁界(強度50V/m、25V/m、0V/m(対照群);各群6匹ずつ)にばく露して実施した。

超低周波磁界ばく露したラットからは84週目に、無線周波電磁界ばく露したラットからは56週目に、3時間ごとに24時間血液を採取した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 19 hr/day - number of exposure days not given in this article
ばく露2: 1.8 GHz
ばく露時間: continuous for 19 hr/day - number of exposure days not given in this article

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 continuous for 19 hr/day - number of exposure days not given in this article
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 詳細不明
ばく露装置の詳細 41 cm x 26 cm x 15 cm macrolon cage with stainless-steel wire top
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT - - - -
磁束密度 1,000 µT - - - -

ばく露2

主たる特性
周波数 1.8 GHz
タイプ
  • electromagnetic field
ばく露時間 continuous for 19 hr/day - number of exposure days not given in this article
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • 詳細不明
ばく露装置の詳細 41 cm x 26 cm x 15 cm macrolon cage with plastic top placed in an anechoic room
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 25 V/m - - - -
電界強度 50 V/m - - - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

雌雄のラットの両方の概日リズムに、電磁界の異なる影響が見られた。グルコーストリグリセリド、総コレステロールについての幾つかの血液化学パラメータに異なる変化が生じた。

著者らは、ラットにおける幾つかの血液化学パラメータの変動は異なる電磁界へのばく露のせいである、と結論付けている。

研究の種別:

研究助成

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