研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[モルモットのスーパーオキシドジスムターゼ活性及びTBARSレベルに対する静電界及び50Hz交流電界の影響] med./bio.

Effects of static and 50 Hz alternating electric fields on superoxide dismutase activity and TBARS levels in guinea pigs

掲載誌: Gen Physiol Biophys 2006; 25 (2): 177-193

この研究は、異なる強度、界の向きの静電界および50 Hzの交流電界へのばく露を異なるばく露期間で与えた生体組織血漿肝臓、肺、腎臓)における脂質過酸化および抗酸化酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)レベルを測定した。脂質過酸化チオバルビツール酸反応性物質(TBARS)の測定によって評価した。電界強度は0.3 kV / mから1.8 kV / m までの範囲、ばく露期間は1、3、5、7、および10日間、電界の向きは垂直または水平方向とした。その結果、血漿肝臓、肺、および腎臓組織のSODおよびTBARSレベルの増加は、電界のタイプおよびばく露期間に大きく依存することが示された、と報告している。

研究目的(著者による)

このイン・ビトロ研究は、モルモットの異なる臓器組織における、脂質過酸化及びスーパーオキシドジスムターゼ抗酸化物質)のレベルに対する、静電界及び50Hz交流電界の影響を判定するために実施した。

詳細情報

調査は、異なる電界強度電界の向き及びばく露時間の影響力に焦点を絞った。
雄のモルモット140匹を電界ばく露し、10匹ずつ14群に分けた。対照群はモルモット20匹で構成された。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1:
  • DC/static
ばく露時間: 8 h/day for 3 days
vertical field
  • 電界強度: 0.3 kV/m minimum (0.3, 0.6, 0.8, 1, 1.35, 1.5, 1.8 KV/m)
ばく露2:
  • DC/static
ばく露時間: 8 h/day für 3 days
horizontal field
  • 電界強度: 0.3 kV/m minimum (0.3, 0.6, 0.8, 1, 1.35, 1.5, 1.8 KV/m)
ばく露3: 50 Hz
ばく露時間: 8 h/day for 1, 3, 5, 7 or 10 days
vertical AC field

ばく露1

主たる特性
周波数
  • DC/static
タイプ
  • electric field
ばく露時間 8 h/day for 3 days
Additional information vertical field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • copper plates
チャンバの詳細 Animals were placed in wooden cages. Copper plates (50 x 50 x 0.1 cm) spaced 14 cm, were mounted on the top and bottom faces of the cages (50 x 50 x 14 cm) to form parallel plates of a capacitor. Control animals were kept under the same conditions without electric field.
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 0.3 kV/m minimum 測定値 - 0.3, 0.6, 0.8, 1, 1.35, 1.5, 1.8 KV/m

ばく露2

主たる特性
周波数
  • DC/static
タイプ
  • electric field
ばく露時間 8 h/day für 3 days
Additional information horizontal field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
チャンバの詳細 same as in E1 but the plates were mounted on the left and right side of the cage.
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 0.3 kV/m minimum 測定値 - 0.3, 0.6, 0.8, 1, 1.35, 1.5, 1.8 KV/m

ばく露3

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
ばく露時間 8 h/day for 1, 3, 5, 7 or 10 days
Additional information vertical AC field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • E1と同じ装置
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 1.35 kV/m - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露群(静電界(垂直及び水平の向きの両方)ならびに50Hz交流電界)と対照群で、血漿及び組織チオバルビツール酸反応性物質及びスーパーオキシドジスムターゼの量に統計的有意差が認められた。
電界強度または電界ばく露時間の増加は、血漿及びすべての組織で、チオバルビツール酸反応性物質のレベル及びスーパーオキシドジスムターゼの活性の上昇を生じた。
得られたデータは、数kV/mの範囲の電界チオバルビツール酸反応性物質のレベル及びスーパーオキシドジスムターゼの活性に対して効果的であることを示している。

研究の種別:

研究助成

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