研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[ニュージーランドにおける電磁界ばく露と小児がん] epidem.

Electromagnetic field exposures and childhood cancers in New Zealand.

掲載誌: Cancer Causes Control 1998; 9 (3): 299-309

この研究は、電磁界EMFばく露小児がんリスクを評価するため、ニュージーランドで症例対照研究を実施した。症例(0〜14歳)は、ニュージーランドがん登録を含む国家的データベースから確認され、303名が参加した(参加率88%)。年齢および性別をマッチさせた303人の対照群は、出生記録からランダムに選択された(参加率69%)。母親へのインタビューで、家庭電気機器によるばく露(全ての症例と対照)が調べられた。24時間の住宅内電磁界測定が行われた(白血病症例とそのマッチした対照)。結果として、様々な家庭電気機器によるばく露については、1.0を上回るいくつかのオッズ比があったが、その他は1.0未満であった;診断前の小児電気毛布使用についての調整ORは、白血病2.2(95%信頼区間[CI] = 0.7-6.4)、中枢神経系がん
1.6(CI = 0.4〜7.1)、その他の固形がん2.4(CI = 1.0-6.1)であった;参照
群(<0.1μT)と比較した白血病リスクは、寝室の平均磁界測定値の最も高いカテゴリー(>0.2μT)で高く、調整OR 15.5(CI = 1.1-224)であった、などの知見を報告している。

研究の目的(著者による)

ニュージーランドにおける人口集団ベースの症例対照研究で、小児がんリスク電磁界ばく露を調査した。

詳細情報

ばく露は家庭用電気製品の使用についての母親へのインタビューに加えて、白血病の症例及び対照について、子どもの寝室及び日中の部屋での24時間の電磁界測定で評価した。
publication 14173におけるデータの訂正。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 寝室での磁界、算術平均:< 0.1 µT
集団 2 寝室での磁界、算術平均:0.1 から < 0.2 µT
集団 3 寝室での磁界、算術平均:≥ 0.2 µT
参照集団 4 日中の部屋での磁界、算術平均:< 0.1 µT
集団 5 日中の部屋での磁界、算術平均:0.1 から < 0.2 µT
集団 6 日中の部屋での磁界、算術平均:≥ 0.2 µT
参照集団 7 寝室での電界、最も低い三分の一:< 3.64 V/m
集団 8 寝室での電界、中間の三分の一:3.64 から ≥ 10.75 V/m
集団 9 寝室での電界、最も高い三分の一:≥ 10.75 V/m
参照集団 10 日中の部屋での電界、最も低い三分の一:< 3.64 V/m
集団 11 日中の部屋での電界、中間の三分の一:3.64 から ≥ 10.75 V/m
集団 12 日中の部屋での電界、最も高い三分の一:≥ 10.75 V/m

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
適格者 344 441
参加者 303 303
参加率 88 % 69 %
その他:

白血病の子ども121人、固形がんの子ども213人

統計学的分析方法:

結論(著者による)

データは、家庭用電気製品の使用について有意なリスク上昇を示さなかった。白血病リスクは子どもの寝室での≥ 0.2µTの平均磁界について有意に上昇しなかった(症例4人、対照1人に基づく)。

研究の限界(著者による)

この結果は少ない数に基づいており、慎重に解釈すべきである。

研究助成

この論文に対するコメント

関連論文