研究のタイプ: 疫学研究

[カリフォルニア電力線研究における小児白血病:磁界と電力線からの距離] epidem.

Childhood leukemia risk in the California Power Line Study: Magnetic fields versus distance from power lines.

掲載誌: Environ Res 2019; 171: 530-535

プール分析では、電力線からの距離と高い磁界へのばく露に関連した、小児白血病の僅かなリスク上昇が示唆されている。磁界電力線からの距離と相関していることから、そのリスク磁界ばく露によるものか、あるいは、電力線からの距離に関連したその他の何らかの要因によるものか、という疑問が未解決のままである。この研究は、大規模な記録ベースの症例対照研究からのデータを用いて、磁界、高圧線からの距離、及び小児白血病リスクとのもつれた関連を解明するため、幾つかの疑問を調べた。その結果、距離と磁界ばく露との相互作用を調べるモデルでは、高圧線への近接度と高い磁界計算値のどちらも単独では、小児白血病リスクとは関連しないことが示された。むしろ、高圧線に非常に近く(<50 m)、磁界計算値が高い(≥0.4 μT)グループで、リスク上昇が確認された(オッズ比OR)= 4.06、95%信頼区間(CI)= 1.16-14.3)。更に、低圧線(<200 kV)だけによる高い磁界計算値(≥0.4 μT)はリスク上昇と関連していなかった。むしろ、リスクは高圧線に帰結される高い磁界に限定された。その他の説明も可能ではあるが、この知見は、距離と小児白血病との関連を磁界のみで説明することに反対し、電力線の特徴に関係したその他の説明を支持している、と著者らは結論付けている。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 distance of residential birth address from closest power line: ≥ 600 m
集団 2 Abstand der Wohnadresse bei Geburt zur nächsten Hochspannungsfreileitung: 500 - 600 m
集団 3 distance of residential birth address from closest power line: 400 - 500 m
集団 4 distance of residential birth address from closest power line: 300 - 400 m
集団 5 distance of residential birth address from closest power line: 200 - 300 m
集団 6 distance of residential birth address from closest power line: 100 - 200 m
集団 7 distance of residential birth address from closest power line: 50 - 100 m
集団 8 distance of residential birth address from closest power line: 0 - 50 m
参照集団 9 magnetic flux density: < 0.1 µT
集団 10 magnetic flux density: ≥ 0.1 - < 0.2 µT
集団 11 magnetic flux density: ≥ 0.2 - < 0.4 µT
集団 12 magnetic flux density: ≥ 0.4 µT

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
評価可能 4,879 4,835
統計学的分析方法: (調整: )

研究助成

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