研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[小児急性白血病のリスク要因としての居住環境磁界:ドイツの集団ベースの症例対照研究からの結果] epidem.

Residential magnetic fields as a risk factor for childhood acute leukaemia: results from a German population-based case-control study.

掲載誌: Int J Cancer 2001; 91 (5): 728-735

研究の目的(著者による)

0.2µT超の居住環境磁界が子どもの白血病リスクを高めるかどうかを調査するため、ドイツにおいて人口ベース症例対照研究を実施した。先行研究(publication 1959 及び publication 975)の知見を確認または否定すべきである。

詳細情報

診断日の前の最も長い期間、子どもが住んでいた住居において、子どものベッドのマットレスの下及び居室で、24時間にわたって磁界へのばく露を測定した。ばく露は高(0.2µTかそれ以上)及び低(0.2µT未満)に分類した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 子どもの寝室での24時間測定の中央値:< 0.2 µT
集団 2 子どもの寝室での24時間測定の中央値:≥ 0.2 µT
集団 3 子どもの寝室での24時間測定の中央値:0.2 < 0.4 µT
集団 4 子どもの寝室での24時間測定の中央値:≥ 0.4 µT
参照集団 5 子どもの寝室での24時間測定の平均値:< 0.2 µT
集団 6 子どもの寝室での24時間測定の平均値:≥ 0.2 µT
集団 7 子どもの寝室での24時間測定の平均値:0.2 < 0.4 µT
集団 8 子どもの寝室での24時間測定の平均値:≥ 0.4 µT
参照集団 9 昼間の値:< 0.2 µT
集団 10 昼間の値:≥ 0.2 µT
集団 11 昼間の値:0.2 < 0.4 µT
集団 12 昼間の値:≥ 0.4 µT
参照集団 13 夜間の値:< 0.2 µT
集団 14 夜間の値:≥ 0.2 µT
集団 15 夜間の値:0.2 < 0.4 µT
集団 16 夜間の値:≥ 0.4 µT

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
適格者 847 2,127
連絡担当者 783 2,041
参加者 520 1,319
参加率 61 % 62 %
評価可能 514 1,301
統計学的分析方法: (調整: )

結論(著者による)

本研究で中央値が0.2µT以上の磁界ばく露されていた子どもは僅か1.5%であった。
子どもの寝室での24時間測定の中央値が0.2µT以上(グループ6、7及び8)で、小児白血病リスクは有意ではなく弱く上昇した。小児白血病と夜間の0.2µT以上の磁界ばく露(グループ14、15及び16)との有意な関連が認められた。
本研究における小児白血病yと磁界との関連についての証拠は、夜間の子どものばく露の測定に基づいている。著者らの先行研究の知見は確認された。

研究の限界(著者による)

この結果はばく露された子どもの少ない数に基づいている。

研究助成

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