この研究は、英国小児がん研究(イングランド、ウェールズ、スコットランドの全域をカバーする人口ベースの症例対照研究)の一環として、電力周波電磁界(EMF)へのばく露と小児がんのリスクとの関連を調べた。症例3838と対照7629がインタビュー調査された。1人の症例に対し2人の対照が、性別と誕生日をマッチして、イングランドおよびウェールズの家族医療サービス局とスコットランドの健康委員会のリストから無作為に選ばれた。EMFパートについては、1症例に1対照、すなわち2226のマッチドペアに関して、住宅および学校でのEMF測定が行われた。過去の送電線負荷および家電機器の電磁界について調整されたこれらの測定値は、症例の診断日(対照にも同日をあてはめた)の前の1年間の平均ばく露を推定するために使用された。分析は、貧困の尺度である剥奪指数を組み込んだ条件付きロジスティック回帰分析によった。その結果、平均ばく露レベルが0.1μT未満の小児に対する平均ばく露レベルが0.2μTを超える小児の急性リンパ芽球性白血病の調整オッズ比は0.92(95%CI 0.47-1.79)、全白血病では0.90(0.49-1.63)、中枢神経系腫瘍では0.46(0.11-1.86)、その他の悪性疾患では0.97(0.46-2.05)、すべての悪性疾患では0.87(0.56-1.35)であった;より高いばく露(> 0.4μT)が記録されたのは17人(<0.4%)であった(8症例、9対照)、と報告している。
本研究は、小児がんの潜在的原因についての五つの仮説を検証した、英国小児がん研究(UKCCS)の電磁界のパートである。
子どもが診断の一年前に現在の住所に住んでいた場合、住居で測定を実施した。計算に基づく磁界ばく露の更なる結果は、 publication 4760 に発表されている。
グループ | 説明 |
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参照集団 1 | 磁界の平均値:< 0.1 µT |
集団 2 | 磁界の平均値:< 0.1 - 0.2 µT |
集団 3 | 磁界の平均値:≥ 0.2 µT |
集団 4 | 磁界の平均値:0.2 - < 0.4 µT |
集団 5 | 磁界の平均値:≥ 0.4 µT |
症例 | 対照 | |
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適格者 | 3,938 | 7,629 |
参加者 | 2,423 | 2,416 |
評価可能 | 2,226 | 2,226 |
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