研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[雄ラットの脳、腎臓、肝臓の酸化ストレスおよび生化学的パラメータに対する900MHz電磁波のばく露およびばく露後の影響] med./bio.

Effect of exposure and withdrawal of 900-MHz-electromagnetic waves on brain, kidney and liver oxidative stress and some biochemical parameters in male rats.

掲載誌: Electromagn Biol Med 2015; 34 (4): 279-284

この研究は、雄アルビノラット30匹を用い、900MHz電磁波(EMR)ばく露の脳、腎臓肝臓への影響を調べた。10匹ずつの3群に分けた;対照群ばく露群(EMRばく露を1日1時間で60日間)、ばく露後観察群(EMRばく露を1日1時間で60日間行い、その後30日間ばく露なしで放置)。その結果、ばく露群では、脳、腎臓肝臓組織マロンジアルデヒドのレベル上昇、総抗酸化能レベル低下が起きた;ばく露群で見られた各指標の変化は、ばく露後観察群では元に戻っていた、と報告している。

研究目的(著者による)

ラットの脳、腎臓肝臓での酸化ストレスおよびいくつかの血液パラメータに対する900MHz電磁界ばく露の影響を調べること。

詳細情報

ラットを4群に分けた (各群n=10): 1) 電磁界ばく露群、2) 回復群:電磁界ばく露後、さらに30日間、ばく露無しで飼育、3) 対照群ばく露なし。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 900 MHz
Modulation type: CW
ばく露時間: continuous for 1 hour/day for 60 days

ばく露1

主たる特性
周波数 900 MHz
タイプ
  • electromagnetic field
ばく露時間 continuous for 1 hour/day for 60 days
Modulation
Modulation type CW
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 aluminum cage of 100 x 50 x 50 cm; the mesh of the upper lid allowed entrance of the oscillator's antenna and good ventilation during the exposure period
ばく露装置の詳細 5 rats were placed in each cage; an oscillator with a dipole antenna emitted waves regularly in all directions with same strength
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電力 5 W peak - - -
電力密度 2.5 mW/cm² mean - - -

Reference articles

  • El Nabarawy NA et al. (2011): [900 MHz電磁界ばく露後のラットの肝臓および腎臓に対するカフェイン酸フェネチルエステル(CAPE)の保護効果]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露群(第1グループ)の血清において、回復群(第2グループ)および対照群(第3グループ)に比べ、コルチコステロンクレアチニンおよび尿素のレベル、およびアラニントランスアミナーゼアスパラギン酸アミノ基転移酵素酵素活性が有意に上昇した。

ばく露群では、回復群および対照群に比べ、脳、肝臓腎臓でのマロンジアルデヒド量が有意に増加し、総抗酸化能が有意に低下した。

回復群と対照群の間には何も有意差は見られなかった。

著者らは結論として、「ラットの900 MHz電磁界ばく露は、脳、肝臓腎臓での酸化ストレス誘導し、いくつかの血液パラメータを変化させる可能性がある。変化したパラメータは、ばく露無しの回復期中に正常化された可能性がある」、と述べている。

研究の種別:

研究助成

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