研究のタイプ: 疫学研究 (observational study)

[携帯電話使用と聴神経鞘腫のリスク] epidem.

Cellular telephone use and risk of acoustic neuroma.

掲載誌: Am J Epidemiol 2004; 159 (3): 277-283

この研究は、デンマークで、携帯電話使用と聴神経鞘腫の発症との関連可能性を調査した。2000年から2002年までの間に診断された症例106人を確認し、年齢・性別をマッチさせた対照212人を人口集団から無作為抽出した。個人インタビューで得た携帯電話使用に関する情報、医療記録・X線検査結果のデータ、デンマーク統計局から得た社会経済的要因に関する情報を分析した。その結果、全体的な聴神経鞘腫の相対リスク推定値は0.9(95%信頼区間:0.51-1.57)であった。10年以上の携帯電話使用者群では、短期使用者群と比較して、聴神経鞘腫リスクが上昇しなかった;携帯電話を典型的に使用していた頭側での腫瘍の発生頻度が他の頭側より高いことはなく、腫瘍の大きさも携帯電話の使用パターンと相関しなかった、と報告している。

研究の目的(著者による)

デンマーク全土での人口ベース症例対照研究で、携帯電話使用と聴神経鞘腫リスクとの間にあるかも知れない関連を調査した。

詳細情報

本研究はインターフォン研究の一部である。携帯電話の定常的使用は、6か月以上にわたって週に1回以上の通話と定義した。

影響評価項目/リスク推定のタイプ

リスク推定のタイプ: (オッズ比(OR))

ばく露

ばく露評価

ばく露集団

グループ 説明
参照集団 1 使用経験なし、または6か月間に週1回未満
集団 2 定常的に使用
集団 3 最初の定常的使用からの期間:全く、またはほとんど使用せず: < 1年
集団 4 最初の定常的使用からの期間: 1-4 年
集団 5 最初の定常的使用からの期間: ≥ 5 年
集団 6 最初の定常的使用からの期間: 5-9 年
集団 7 最初の定常的使用からの期間: ≥ 10 年
集団 8 最初の電話のオペレーションシステム:情報なし
集団 9 最初の電話のオペレーションシステム:アナログ
集団 10 最初の電話のオペレーションシステム:デジタル
集団 11 生涯の累積通話件数: ≤ 2975
集団 12 生涯の累積通話件数: > 2975-11500
集団 13 生涯の累積通話件数: > 11500
集団 14 生涯の累積使用時間: ≤ 167.5
集団 15 生涯の累積使用時間: > 167.5-654
集団 16 生涯の累積使用時間: > 654
集団 17 診断前の累積使用期間: < 5 年
集団 18 診断前の累積使用期間: ≥ 5 年(≤ 81.7 時間)
集団 19 診断前の累積使用期間: ≥ 5 年(> 81.7 時間)

調査対象集団

症例集団

対照集団

調査規模

症例 対照
適格者 141 332
連絡担当者 106 214
参加者 106 212
統計学的分析方法: (調整: )

結論(著者による)

結果は、携帯電話使用と聴神経鞘腫リスクとの関連の証拠を示さなかった。

研究助成

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